英単語学習、基本の基本!

こんばんは!マルチーズフォンデュです。

今日は英単語学習法のお話です。これまでにご紹介した”読み聞かせ学習法”や”カタカナ語のすすめ”で、言語学習の基本は暗記ではなく、日常の中に溶け込ませながら身につけることだと書きました。今回も基本的な考えは変わりません。今回は、”英単語の不自然な偏りをなくす”がテーマです。

受験勉強をしている高校生は、とてもたくさんの単語を覚えています。中には抽象的で難しい単語もあります。受験で必要な単語は5000語以上とも言われているので、受験生にとっては大変な苦労です。でも、そんな高校生にwide (広い)の反意語、(狭い)は?と質問すると、知らない子たちがたくさんいます。(深い)はdeep 、じゃあ(浅い)は?(床)はfloor、(壁)はwall 、じゃあ(天井)は?

難なく答える人ももちろんいるでしょうが、たじろぐ生徒も多いはずです。これは、不自然な偏りだと思うのです。日本語なら、”深い”と”浅い”はほぼ同じ重要度、使用頻度だと思います。”広い”と”狭い”もです。”床””壁””天井”は部屋を見回せば全部目に入るものです。なのに、英単語では片方だけしか馴染みがないというのは明らかに不自然ですね。

原因は重要度を試験に出るか出ないかで決めていることです。つまり、普通に生きていれば、深いと浅いは等質な単語です。どちらかが重要ならもう一方も重要なはず。だから、生活の中で英単語を身につけていくなら、不自然な偏りなく身につくはず。そうなっていない時点で、とても非効率な学習をしていると言えるでしょう。

人は意識を向けたものに名前をつけます。必要だから名づけるのです。青しかない世界に”青”という単語は必要ないのです。”赤”が現れて初めて”青”という単語が生まれます。そして、赤と青は等質な単語になります。

英単語を”覚える”ではなく、”身につける”なら、それを見た時に自然にその単語が浮かばないといけません。しかも、”自然”という点では、以前おすすめしたカタカナ語がベストですね。”コミュニケーション”とか”アイデンティティ”のようにです。

英単語の偏りをなくすことが、自然な流れで単語学習できている証と言えるのではないでしょうか。