もぐらタイプの学習法はこれだ!

こんばんは!マルチーズフォンデュです。

今日はもぐらタイプの学習法について書きますね。昨日書いたように、もぐらタイプの持ち味は”オタク性”です。最も学者向きなタイプと言えそうですが、高校生まではその性格ゆえの悩みも出てしまいます。

高校生まではすべての科目の基礎をバランスよく身につけるのが目的で、その延長上にある大学受験で求められることも同じです。すると、モグラくんは苦手科目を克服できなかったり得意科目を深追いし過ぎたりして、合格点を効率よく取ることができないんですね。では、どんな学習をしたら良いのでしょう?


いつものことながら、ここで話は飛びます。今日のお話は”ニトリ”です。あの、”お、値段以上”のニトリですね。ニトリの経営戦略は、高級感があって敷居が高い家具屋のイメージを覆し、気軽に立ち寄れる家具屋さんという地位を築くことです。そのためには、商品価格をお客さんがお買い得だと感じる価格まで徹底的にコストダウンする必要があります。そこでさまざまな工夫がされているのですが、ポイントは安くても品質は落とさないということです。厳密には、品質を落としても消費者のニーズ以下にはしないという意味ですが。

実はここに本質があります。つまり、日本のものづくり、特に家具づくりについては昔から職人さんの技術とこだわりがありますよね。良いものを作るために妥協しないのです。もちろん、そのおかげで、日本のものづくりは超一流でいられるのです。でも、一方でそれは消費者のニーズに沿ったものではないのです。細部へのこだわりは、作り手の問題であり、買い手には関係ない部分も多いんですね。この部分を見直すことで、品質を保ちながらコストダウンが実現するのです。コストダウンしたにもかかわらず、むしろ商品としては魅力的になったのです。高級家具ではなく、日常で使う家具へシフトしたと言えますよね。

あともう一つ、日常生活の中の家具という点では、家具以外の周辺グッズも同時に売るという戦略が嵌ります。家具屋さんは家具だけを売るのが常識的ですが、ニトリは生活スタイルそのものを提供しているという特徴があります。


長くなりましたが、モグラくんはニトリ型の学習法がぴったり合います。モグラくんが学びたいことと、一般的に学ぶ必要があることは違います。この差を埋められれば、モグラくんはうまくいくんですね。職人のこだわりを、どこまで一般的なところまで近づけるか、しかも、近づける時に生活スタイルそのものを意識することが大事。

学習においては、苦手科目の中でも得意分野につながる部分を見つけて繋げていくことです。自分の得意を生かすための全体像(世界観)を作り出し、その中ですべてのものを意味づけていく。そうすれば、苦手科目というレッテルではなく、自分にとって新たな意味を持つものに変わるはずです。抽象的な表現ですが、それこそが”オタク性”の拡張と言えるのではないでしょうか。